妊娠23週のママと赤ちゃんについて詳しく解説!

妊娠23週のママと赤ちゃんの様子は?

妊娠23週は、妊娠前最後の生理が来た日を0週0日として、7日を1週間と考えたときの23週目になります。

妊娠を月数で数える場合は、4週間で1ヶ月と数えるのですが、妊娠0週があるため妊娠23週目が妊娠6ヶ月の最終週です。
妊娠0週から出産予定日の40週までを前期・中期・後期の3期で考えると、妊娠23週は折り返し地点を3週過ぎたあたりなので、妊娠23週は妊娠中期になります。

妊娠23週は、ママの多くが胎動を感じる頃で、妊婦健診のエコー検査では、胎児の性別がわかつころでもあります。
産婦人科によっては4Dのエコー動画をDVDにしてくれるところもあるので、楽しみが増える時期でもあります。

一方で、お腹が大きくなることで発生する腰痛や体重増加など、身体の変化から体重管理面では不安要素が出くることもあります。
そんな楽しみと不安が入り混じる妊娠23週目のママや赤ちゃんの状態、妊娠23週でママやパパがやっておくとよいことを解説します!

妊娠23週赤ちゃんの様子

妊娠23週赤ちゃんの様子

妊娠23週頃のお腹の赤ちゃんは体重の平均が560gで、妊娠24週になると1日当たり15~20gのペースで体重が増加するようです。
妊娠23週目のころの胎児というのは身長の大きい小さいと個人差はありますが、妊娠23週目のころの胎児の身長は23~27センチくらいとされています。

脳の発達も活発で、妊娠16週頃から大脳の体積が増えていきます。
妊娠14週~妊娠25週くらいまで、小脳の横径は週数を㎜単位で示した大きさと同じくらいとされています。
妊娠23週といえば、小脳の幅が23㎜ということが推移できます。

眉毛やまつげ、爪といった細かなパーツもできはじめ、顔立ちがはっきりしてくるころです。
まぶたはまだ閉じたままですが、妊娠24週~妊娠25週頃になると目を開ける様子が確認できることもあるので、検診が楽しみな時期です。
耳の形成も進み、、内耳は妊娠24週頃、外耳は妊娠26週頃までに大人と同じ構造にまでなります。
ほぼ完成するのは妊娠30週ころのようです。

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聴覚や嗅覚、味覚などの五感が発達

光や音に反応するようになります。
妊娠23週ごろになると、胎児は音を伝えるための中耳にある骨が硬く成長してきます。
何の音であるかはまだ判別がつかないものの、記憶や思考をつかさどる脳神経も発達してくるため、外からの大きな音には反応するかもしれません。
ママの声や心音も聞こえているので、積極的に声をかけてあげてください。

胎動

胎動

妊娠23週目の胎児はお腹の中でより激しく動くようになるため、今まで胎動を感じていなかったママにもはっきりとした激しい胎動を感じられるようになります。
胎動の感じ方には個人差があるので、胎動を感じ始める時期が遅かったり胎動が弱いように感じても、エコー検査で赤ちゃんが元気であれば問題はありません。

妊娠23週目の胎児の胎動を感じる位置が下のほうだと逆子を心配するママもいますが、この時期はまだ子宮内のスペースに余裕があり、赤ちゃんはいろいろな体勢でお腹の中をくるくる動き回ります。
生産期に入るころには赤ちゃんが自分から正しい向きに戻ることが多いので安心してください。

妊娠20週目のころまでにはほとんどのママが胎動を感じられるかと思います。
今までは、胎動が起こるたびに感激していたものが、妊娠23週目のころになると、胎動があるのが当たり前の生活になっています。
妊娠23週目の胎児というのは、まだ子宮の中で動く余地がたくさんあるので、活発に手足を動かして羊水の中を動き回ります。

ママのお腹の中で、胎児は寝るのと起きるのを繰り返しているので、胎動を感じる時には胎児の赤ちゃんはおきていて、胎動を感じない時には寝ている時間となります。
今まで感じていて胎動を丸1日以上感じなくなった場合には、何等かの緊急事態が起きているかもしれないので、注意してください。
健診の時期ではなくても、一度病院でエコー検査をしてもらいましょう。

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逆子

妊娠23週は子宮内で動き回る余裕があるのでこの時期に逆子と診断されることもありますが、慌てる必要はありません。
この時期は、3人に1人の妊婦さんが逆子と判断されるほど、よくあることなのです。
妊娠28週を過ぎると、胎児の頭が重くなり自然と頭が下になっていきます。
妊娠23週の時期に逆子と診断されても、急いで逆子矯正体操などしなくても大丈夫です。

性別がわかることも!?

性別がわかることも!?

早い妊婦さんで妊娠12週頃には性別がわかる方もいるかもしれませんが、はっきりわかりだすのはこのころが多いでしょう。
胎児は受精卵の時点で性別は決まっていますが、外性器もはっきりしだすのでエコー検査で見えることもあります。
妊娠23週ころのエコー検査のときの写真や角度や赤ちゃんの体勢によっては見えないかもしれませんが、運が良ければ見えるかもしれませんね。

羊水

羊水がこの時期から増え始め、ピークの妊娠7ヶ月~妊娠9ヶ月ごろには700ml~800mlあります。
たっぷりした羊水の中で、胎児はクルクル動いて位置を変えています。
羊水の色は無色や淡い黄色で、温度は37度~38度くらいで外の気温に関係なく、一定の温度に保たれています。
胎児は羊水の中で浮いているので、ママがどこかにおなかをぶつけたとしても、衝撃が直接伝わらないようにしています。

豊かな表情

妊娠23週目のころには、胎児の顔のパーツというのはほぼ完成に近づいていることがエコーでもわかります。
そして、豊かに表情を変化させるようになり、エコーにもしかめっ面をしてみたり、顔をくしゃくしゃにさせるような様子が映ることもあります。
まだ胎児の表情を確認できていない人は、次のエコー検査をぜひ心待ちにして、どんな表情の変化をエコーで見せてくれるのか楽しみに次の健診を待ちましょう。

浮腫み

首の後ろにむくみがあるとダウン症の可能性があるといわれることがあるようですが、妊娠初期で見つかることが多いようです。

ママの様子

ママの様子

子宮が大きくなると、動悸や息切れを感じることが多くあります。
これは子宮に横隔膜が押し上げられ、肺や心臓が圧迫されることが原因から起きます。
妊娠中は心拍の数も増えるため、苦しさを感じたらゆっくりと行動するようにしましょう。

腸や下半身の血管も圧迫されるので、便秘や痔も起こりやすくなっています。
水分と食物繊維を摂取し、生活リズムを整えていくことを心がけましょう。

夜寝ているときや伸びをしたときに足がつる「こむらがえり」や腰痛、浮腫みにも悩まされることがあると思います。
こむらがえりは筋肉の疲労が原因と言われているので、長時間の立ち仕事は避け、マッサージをしたり温めたりして血流を良くしましょう。
腰痛はストレッチや骨盤ベルトでやわらぐこともあるので、対策をとりましょう。

トイレが近い

大きくなった子宮に膀胱が圧迫されるため、頻尿になるようです。
これからさらに子宮が大きくなるので、頻尿は出産まで続きます。

体重管理

体重管理

妊娠23週が終わるころには、子宮底長は21センチほどです。
子宮のてっぺんは、ちょうどおへそのあたりか、おへそより指1本分ほど上まできて、下腹部がグッとせり出しており、腹痛も感じるほど大きくなります。

妊娠23週にもなると、体調が落ち着いてからしばらくが経ち、精神状態も安定してきて、いろいろな食事を楽しんでいるころだと思います。
しかし、赤ちゃんの成長にともなって体重が増えやすい時期なので、揚げ物や脂っこいものなど高カロリーなものを食べ過ぎると体重が急増してしまうため、控えめにしましょう。

体重が増えすぎると合併症のリスクが高まるほか、お産が進みづらくなることもあります。
人によっては体重増加を気にかけすぎてストレスを溜めてしますこともありますが、妊娠中の不安は、なるべく人に相談したりブログを始めてその日の記録と共にストレスが少しでもなくなるように解決していけると良いですね。

理想とする妊娠10ヶ月の体重増加を実現するために推奨されているのが、1週間に300~500g程度の体重増加です。
妊娠前に標準体重だった人は、妊娠期間を通して7~10㎏増えるのが目安です。
よくないのは、妊娠中に急激に体重が増えたり、またダイエットなどして急に痩せたり、無理してやせたりすることです。
妊娠中は少しずつ増えていくことが大事です。
妊娠途中経過は、次のグラフを参考にしてください。

妊娠途中経過は、次のグラフを参考にしてください。

気になる性別

つわりも落ち着いてきて、お腹も目立つようになり、そろそろ気になるのが、性別。
もちろん、元気に健康に産まれてきてくれれば何も望みません。
でも、気になるのは気になる。
女の子だから男の子だからうんぬんというわけではなく、気になる。ただそれだけ。
この時期はまだ、月1回の健診なので健診の度にこの日はわからないと、次の健診までますます待ち遠しくなります。
受精卵の時点で女の子か男の子か決まっているとは言え、見えないとわからないですもんね。
そして、産院によっても異なるのですが、胎児の性別を教えてくれない病院もあります。
妊婦本人から聞かれない限りは、内緒にしておくなど、性別に対してさまざまなやり方が病院によってあります。

youtu.be

youtu.beわたし自身男の子3人のママです。
もう、二人目あたりからエコー画像で先生が告げる前からわかるようになりました。
男の子はわかりやすいですよね。
見えたらわかるんです(笑)
わたし自身、女の子がいないので、女の子のエコー画像はまったくわかりません。
わからないから女の子なのかな?
最近のエコー機器の精度は上がっていて、エコー画像での性別判断の正確性はかなり高いですが、見え方などあいまいな部分もあるので、「生まれるまでは100%確定ではない」ということ理解した上で性別を聞くようにしましょう。
性別が判明する前は、どちらでも嬉しいと思っていますよね。
でも、性別が判明すると、今度はわかった性別の良さばかり目につくようになったりします。
妊婦中にふと外を歩いて、小さい子を見てしまうのが、わかった性別の方だったり。
性別がわかると名前を考れだしたり、愛おしさが増すのも事実です。
胎児が成長するとともに、出産がますます楽しみになりますね。

切迫早産

切迫早産

日本では、妊娠21週以前の出産は流産、妊娠22週0日以降の出産は早産と区別しています。
妊娠22週目以降は「早産」や早産になりかけた状態の「切迫早産」に気を付けなければいけません。
早産と流産の違いは、産まれた後に外の世界で生きていける可能性があることです。
妊娠22週目に入れば流産や切迫流産の心配はなくなり、もし早産になってしまっても新生児医療によって助かる可能性が上がります。
しかし500g未満で産まれた赤ちゃんの生存率は低く、早く産まれた赤ちゃんほど退院後も重いな障害が残ってしまう確率が高くなります。

妊娠中の飲酒や喫煙、過度なダイエットは早産を引き起こす危険性を高めてしまうのでやめましょう。
気を付けて妊娠生活を送っていても、ママの体質や持病、細菌感染などが原因で早産や切迫早産になってしまうこともあります。
早産は誰にでも起こりうるものですが、切迫早産の状態で早めに対処を行い、胎児がちゃんと成長するまで入院などをして、お産を先にのばすことができます。
規則的なお腹の張り、性器出血、破水感などの症状がみられたときはすぐに受診するようにしましょう。

流産ではなく早産によって命を落とすことを死産と言い、その死産率は妊娠22週~妊娠23週(6ヶ月後半)では33.3%もあり、妊娠24週~妊娠27週では(妊娠7ヶ月)13.0%と、確率は少し減るますが少ないわけではなく、意外に思われる数字が出ています。
妊娠22週以降の出産児224,485例を対象として、日本における死産の疫学検討が行われた際の死産症状は2,316例あります。

ここでの全妊娠の1%が死産となります。
つまり「死産」は100人に1人の割合で起きていたということになります。
医療の進歩により、本来なら死産になっていたであろうとされる状態でも赤ちゃんを生存させられる可能性が高まっているとされています。
しかしながら、安定期のうちである妊娠22週目~妊娠27週目の早産による死産率というのは決して少ないものではありません。
また、双子の場合は出産に適した時期は妊娠37週~妊娠38週とされていますが、40%以上は早産で産まれます。
ある程度臓器や機能が完成に近づく妊娠28週以降の早産がほとんどですが、なかには妊娠28週未満の超早産になる場合も少なからずあります。
小さく産まれた赤ちゃんほど、生命の危険やさまざまな病気、合併症をきたす可能性が高くなるのです。
分娩週数や赤ちゃんの状態によってはNICU(新生児の集中治療室)で専門的な治療やケアを行い、成長を手助けします。

妊娠23週の注意点

妊娠23週の注意点

妊娠23週目は、比較的体調が安定しているとはいえ、無理をすると子宮収縮につながり、切迫早産を引き起こすことになります。
自分の感覚で「無理をしない」ことを心がけましょう。

妊娠24週からは妊婦健診が2週に1回

妊娠23週までの妊婦健診は、4週に1回の頻度で通常実地されますが、妊娠24週ころからは、妊婦健診の間隔が2週に1回となります。
妊娠7ヶ月までは安定期となりますが、健診の間隔が短くなるので、旅行や部屋の模様替えなどの大きなイベントは早めに計画を立てましょう。

骨盤ケア

妊娠中は出産に備え、骨盤周辺の靭帯を緩めるホルモンが分泌されます。
その影響で骨盤はとても歪みやすい状態になります。
大きくなったおなかを支えるため、背中や腰でバランスをとっているので、筋肉に大きな負担がかかっています。
靭帯の緩みや筋肉の緊張は骨盤のゆがみを生じ、筋肉の緊張をさらに高め腰痛や恥骨痛などを引き起こす原因にもなります。

骨盤をゆがませないためにも、骨盤ケアが大切です。
骨盤ケアには、骨盤ベルトを使って緩みやすい骨盤をサポートしたり、体操で筋肉を強化したりする方法もあります。
お風呂で温めたあとにマッサージをするのも、筋肉の緊張をほぐすのに効果的とされています。

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乳頭マッサージ

母乳には赤ちゃんに必要な栄養素や免疫を助ける成分が多く含まれています。
妊娠中から乳頭マッサージをしておくと、乳頭や乳輪がやわらかくなり、赤ちゃんが吸い付きやすく、皮膚も丈夫になり、乳頭亀裂の予防にもつながります。
乳房への刺激は子宮を収縮させることがあるため、妊娠経過によっては時期をずらしたほうが良い場合もあるので医師や助産師さんの指示を受けてから始めると良いでしょう。
また、マッサージの最中にお腹が張ってきたら、お腹の張りがおさまるまでマッサージは中止してください。

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www.baby-babys.com

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まとめ

まとめ

妊娠23週にもなると、自分の身体がどんどん変化していくのに不安を感じている妊婦さんも多いかもしれません。
体重の増加で今までとは違う自分の身体になっているようで、悲しく思う妊婦さんもいらっしゃるかもしれません。
そんな不安な気持ちになった時は、お腹にそっと手をあてて、赤ちゃんとコミュニケーションを取って、一生懸命成長している赤ちゃんを感じて励ましてもらいましょう。

また、赤ちゃんと四六時中一緒にいるママと違って、旦那さんは親になる自覚を持ちにくいかもしれません。
特にこのころは、温度差を感じて悲しくなってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、夫婦で一緒に胎動を感じられる時間を作って、赤ちゃんのことを話し合ってみると良いでしょう。
性別もわかりだすので、一緒に名前を考えたり、休日にはベビー用品を買いに出かけてみては?
まだまだ折り返し地点ですが、残りの妊婦生活を楽しみましょう。