自然分娩の特徴と流れについて

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自然分娩の特徴と流れについて

妊娠すると、お腹の赤ちゃんの成長はもちろん、出産に耐えられるだろうかと言う不安が出てきますよね。
特に初めての出産の方は、何から何まで未知の世界で怖いと思っている人も多いと思います。
そして経産婦の方も、それぞれに出産方法が違うので自然分娩の経験があるからと言って余裕があるわけではないと思います。
よく、出産の痛みは「鼻からスイカ」とも言いますが、どのくらい痛いのかも不安ですよね。
同じ出産方法だったとしても、一人一人ケースが変わってきます。

自然分娩とは、自然の陣痛を待ち、麻酔・陣痛誘発・帝王切開・吸引分娩・鉗子分娩などの医療処置を行わずに胎児を生み出す方法のことです。
明確な線引きはされていませんが、自然分娩とは一般的には麻酔など医療介入のない自然の分娩のことを指します。

双子や逆子でも自然分娩はできます。
日本において出産は、自然の成り行きに任せて、家族に見守られながら自宅で出産を行うことがほとんどでしたが、帝王切開だけでなく、自然分娩でも近年では産婦人科など医療機関での出産を選択する方がほとんどになってきています。そのおかげで、日本の周産期死亡率の割合は低下しています。

ここでは自然分娩の流れや心構え、自然分娩にかかる費用などを全体的に把握していきたいと思います。

自然分娩の流れ

自然分娩の流れ

分娩は、赤ちゃんが産道を通って誕生する「経腟分娩」とお腹を切開して胎児を取り出す「帝王切開」の、大きく二つに分かれます。

自然分娩というのは、経腟分娩で、麻酔などの医療処置を行わずに出産することを指します。

規則的な陣痛が起こってから、子宮口が全開大になるまでが第一分娩期です。
陣痛の終わりから次の陣痛の始まりが10分以内になったら、産院に連絡して入院するのが一般的です。
この第一分娩期が最も長く、個人差もありますが、平均でも10時間以上かかります。
数時間ですぐ全開大になったと言う人もいれば、24時間以上かかったという人もいます。
陣痛室でモニターをしながら過ごします。

子宮口が全開大になってから、赤ちゃんが出てくるまでの時期を分娩第二期と言います。
担当の看護師さんや助産婦さんの指示に従っていきみます。
時間は数分の人もいれば、数時間かかる人もいます。

そして最後の第三分娩期は、赤ちゃんが出てきた後に胎盤が出てくるまでを指します。
陣痛のような軽い痛みを伴うこともあります。
30分以内で終わることもあるようです。
その後1時間ほどの間に、医師や助産師が診察して、産道の裂傷や会陰切開部の縫合などが行われます。

またお産の始まりには、いくつかのパターンがあります。
お産の兆候である「おしるし」と「前駆(ぜんく)陣痛」、そして本格的なお産の始まりである「陣痛」と「前期破水」です。
お産の流れは、この4つが組み合わさったり、おしるしや前駆陣痛がない場合もあったり、4つ全部あるけど順序が違ったりと、人によって様々です。

  • おしるし→前駆陣痛→陣痛→破水
  • おしるし→陣痛→破水
  • 前駆陣痛→陣痛→破水
  • 陣痛→破水
  • 前期破水→陣痛

おしるしから始まる出産の場合

おしるしから始まる出産

「おしるし」とは、もうすぐお産が始まるというサインの一つです。
出産が近付いた時に、軽く出血することがあり、これを「おしるし」と呼びます。
子宮収縮によって赤ちゃんを包む卵膜(らんまく)の一部が子宮壁(しきゅうへき)からはがれ、その際に毛細血管が破れたことで出血が起こります。
おしるしは、赤ちゃんが出産の準備を始め、子宮口の近くまで下がっているために起こるもので、お産の兆候の一つなので心配はいりませんし痛みもありません。
おしるしは、少量の出血を伴うことが多く、ピンクがかった粘液です。
おしるしが始まると、早くて2~3日以内、遅くても一週間くらいの間には出産が始まります。

おしるしの特徴は、

  • 少量である
  • ピンクが買った粘液
  • 出血は長くは続かない
  • 一回だけのこともあるし、複数回あることもある

おしるしは「お産のスタート」ではなく、あくまでも「もうすぐお産が始まるというサイン」なので、入院の準備を整え、穏やかな気持ちでそのときが来るのを待ちましょう。

ただし、お産間近の出血でも、おしるしではない可能性もあります。
出産前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)なども出血があり、母子ともに命にかかわることがあるので、注意が必要です。

  • 出血が止まらない
  • 強い痛みが伴う
  • 血のかたまりが出る
  • さらさらとした出血 

などの場合にはすぐに病院に連絡をして指示を受けましょう。
また、前置胎盤や低置胎盤、切迫早産で入院していた、予定帝王切開の人も早めに連絡をした方がいいでしょう。

破水とは

破水とは

破水とは、お産が近くなる妊娠後期に、赤ちゃんと羊水を包んでいる卵膜が破れることです。
破水によって、羊水が子宮口、膣を経由して体外へ流れ出てしまいます。
陣痛が始まってから起こる破水もありますが、破水が先に起きる場合も珍しくありません。
破水は無臭で、色は透明または薄い乳白色、淡く黄味がかった透明の液体の場合がほとんどです。
アンモニア臭がなければ破水と考えて良いでしょう。
破水かなと思ったらすぐにかかりつけの産婦人科に連絡し、支持を仰ぎましょう。
破水時に、家族が自宅にいれば病院まで連れて行ってもらうこともできますが、もし誰もいない場合でも、危険ですので妊婦さん自身で運転して産院に向かうことは絶対に避けてください。
産院に向かう際には大き目のレジャーシートやゴミ袋を広げ、その上にバスタオルを敷き、羊水の流出に備えてください。
生理用のナプキンを当てても大丈夫です。
破水をしたら、子宮が細菌感染してしまい、胎児に危険が及びますので、入浴やシャワーはしてはいけません。
また、破水した後も、痛みがない場合は入院準備などで動き回ってしまいがちですが、身体を動かすたびに羊水の流出を促してしまうため、なるべく静かにじっとしておきましょう。
赤ちゃんの安全を優先に、とにかく動き回らないことを意識しましょう。

前駆陣痛とは

前駆陣痛

陣痛は、出産のために子宮を収縮させながら、赤ちゃんを子宮外に押し出す準備に伴う痛みです。
始めのうちは、不規則な痛みから始まりますが、徐々に規則的な感覚で痛みが押し寄せるようになります。

始めのうちの不規則な陣痛のことを「前駆陣痛」と言います。
「偽陣痛」や、「陣痛の練習」などとも呼ばれ、本陣痛と同じように子宮の筋肉が収縮することで起こります。
人によって感じ方は異なり、生理痛のような痛みの方や、おなかが張った時のような痛み程度の方もいます。
時期としては、一般的に前駆陣痛は妊娠後期に始まりますが、妊娠中期に始まることもあります。
経産婦さんは早い時期から前駆陣痛が来る方もいるようです。
初産の人は特に、前駆陣痛と本陣痛の違いが分かりにくいですよね。
前駆陣痛と本陣痛の二つを区別するために違いをよく理解しておきましょう。

  • 前駆陣痛は不規則で時間の感覚がバラバラです。
    陣痛と陣痛の感覚を記録するのも良いでしょう。
  • 前駆陣痛は弱く、本陣痛のように強くなっていきません。
    または、はじめのうちは強い陣痛を感じても、やがて弱くなっていきます。
  • 前駆陣痛は歩いたり、休憩したり、姿勢を変えると痛みを感じなくなります。
  • 陣痛の不快感をお腹の前あたりで感じます。
    (本陣痛では後ろ側から痛くなり、お腹の前の方に痛みが移ってきます。)
  • 時間としては、一般的に30秒から2分ぐらい続きます。午後や夕方の時間や激しい運動をした後に現れることが多いようです。

前駆陣痛が始まった方でも、すぐに本格的な陣痛に移行する方や、一週間程度前駆陣痛が続くなど、人それぞれです。

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陣痛から始まる出産の場合

陣痛から始まる出産の場合

不規則な前駆陣痛のあとに定期的な感覚で訪れる陣痛(有効陣痛)が始まってくると、出産まであとわずかです。
基本的に、一定の間隔で痛みを繰り返すようになったら本陣痛が始まったと考えられ、これがいわゆるお産の始まりです。
日本産科婦人科学会では、定期的に訪れる痛みが10分以内、または1時間に6回のペースで訪れた時点を分娩の開始時期と定義しています。

陣痛の感覚が短くなればなるほど、お腹の痛みも強く感じてきます。
陣痛とは、赤ちゃんをお腹の外へと産み出すための子宮の筋肉の収縮運動です。
赤ちゃんの出てくる準備が整ったら母親の意識とは関係なく起こり、「痛み」と、「痛みが止んでいる状態」を繰り返します。
痛みと痛みの間隔の時間を計るようにしましょう。
初産の場合には、陣痛と陣痛の間隔が分単位になったころから、出産までに約半日くらいかかることが多いです。

最終的な連絡や準備、身の回りのことを整えるのはこれが最終段階です。
病院に行けば、そのまま入院、出産になります。
入院セットの最終確認や、慌てすに、パパや家族への連絡も忘れずにしましょう。
出産までにかなりの時間を要する人もいまて、出産後までしっかり食事が取れませんので、消化の良い食事も済ませておきましょう。
出産には体力が必要ですよ。
また、破水をしていないなら、シャワーを浴びて体を清潔にしておいたり、お化粧も落としておきましょう。

陣痛の痛みが徐々に短くなり、間隔も短くなってきたら出産も間近です。
陣痛の起こった時間と痛みを感じた長さ、陣痛と陣痛の間隔をメモしておきましょう。
医師の指示によっても違いますが、約10分間隔になってきたら産院に連絡をします。
経産婦さんは出産までの進行が早いことが多いので、15分間隔になったころには産院への連絡をして指示を仰ぎましょう。

産院からの指示があったら向かいますが、慌てずに焦らず病院へ向かいましょう。
自分の運転では絶対に向かってはいけません。
途中で何があるか分からないので多くのリスクを伴います。

日本全国で展開している「陣痛タクシー」と言う、妊婦さんが安心して利用できるタクシーがあります。
各交通会社で呼び方は様々ですが、妊婦さんの心強い味方となってくれるタクシーです。
自宅やクリニック、産院などの情報を事前に登録するもので、防水シートが敷いてあったり、事前に研修を受けた乗務員さんが乗車しているので大丈夫です。
事前登録制なので、細かい説明が必要なく、また支払いも後払いにもできるので、安心して利用できますね。
別途費用がかかるわけでもありませんし、登録したからと言って利用しなければならないということはありません。

分娩第一期 陣痛開始から子宮口全開大まで

分娩第一期

陣痛の始まりから子宮口が全開になるまでの期間を、分娩第一期と言います。

【分娩第一期 準備期】
陣痛の痛みはそこまで激しくはないものの、陣痛と陣痛の感覚が10分弱になり、一回の収縮時間も20秒~30秒程度になってきます。
医療機関によっても様々ですが、初妊婦なら10分以内、経産婦なら15分以内の陣痛になったら電話してください、などの指示が産院から出ているはずです。
痛みと痛みの時間をメモしておきましょう。
このころになると、子宮口も0~3㎝くらい開きはじめています。
赤ちゃんは横向きになって、骨産道に進み、骨盤内に入り始めています。
その後回旋を続けながら、ママの背中の方向に顔が向くように体を回転させます。

【分娩第一期 進行期】
陣痛の感覚が5~6分くらいになり、痛みが徐々に強く感じられるようになってきて、腰の痛みを感じるママも多くなります。
呼吸を整えたり、マッサージをしたりして過ごしましょう。

【分娩第一期 移行期】
陣痛の感覚が2~5分程度になります。
このころになると、子宮口も7㎝くらい開いてきます。
分娩監視装置をつけて子宮の収縮の様子と、お腹の赤ちゃんの心音の確認を同時に行います。
子宮口が全開になるまでには、まだ時間がかかりますので、トイレやシャワーを浴びるように指示される場合もあります。
また、出産に備えた衛生面から、浣腸や剃毛を行われることもあります。
心配事は看護師さんや医師に訪ねて解消しておきましょう。

分娩第二期 全開大から赤ちゃん誕生まで

分娩第二期

子宮口が全開になってから赤ちゃんが出てくるまでの時間を、分娩第二期と言います。

【分娩第二期 娩出期】
子宮口は9~10㎝になり、一回収縮時間も長く感じるようになります。
陣痛の間隔も5~6分おきです。
この時には痛みも耐え難くなっており、叫ぶような痛みが襲ってきます。
この段階で破水することも多いです。
内診を行い、子宮口の開き具合や、柔軟性チェック、また赤ちゃんの下がり具合も確認します。
赤ちゃんの頭が見え隠れする場合もあります。
それから赤ちゃんの頭が骨盤の入り口に入り、旋回しながらゆっくりと出てきます。
頭が出てきた場合には、必要に応じて、会陰切開や導尿を行います。
会陰切開とは、会陰の損傷を防ぐために会陰を切ることです。
それだけ聞くと恐怖しかないと思いますが、切開していた方がのちの治りも早く、重要な意味があります。
赤ちゃんは産道に合わせて、頭の向きを添わせるようになります。
陣痛に合わせて、早い時期から頭が見え隠れすることもあります。
頭が出てくると、身体の向きを変えながら、肩、胴体、足の順に出てきます。
赤ちゃんの様子に合わせて、いきんだり休んだりを繰り返し、分娩がスムーズに進行するように助けてあげましょう。

無事に生まれた赤ちゃんは、顔や手足の汚れをふき取り、口などに溜まった羊水を吸引して取り除きます。
その後へその緒を切られた赤ちゃんは、抱っこしてもらうためにママに渡されます。
すぐに母乳をあげる産院もあります。

分娩第三期 胎盤が出るまで

分娩第三期

待ちに待った赤ちゃんが誕生したあとはママはほっとしている時間ですが、最後に胎盤を排出する作業が待っています。
これは数分で終わることもあれば、20分ほど時間を要することもあります。
胎盤が出る時に軽い陣痛を感じるママもいますが、この陣痛は出産中に経験したものよりも軽いです。
また、胎盤が出た後は子宮が元の大きさに戻ろうと収縮を始めます。
そのため、産後2~3日は陣痛のような痛みがあります。
経産婦さんは子宮が柔らかくなっているため、収縮のスピードが速く、痛みが強いとも言われています。

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自然分娩の入院期間や費用について

自然分娩の入院期間や費用

日本での自然分娩の入院日数は、初妊婦の自然分娩で5日前後です。
自然分娩で経産婦の場合は希望すれば一日早めて退院できることもあります。
ただし産後の経過が思わしくない場合は医師の判断で入院期間が予定よりも長くなることがあります。

出産にかかる金額はどのくらいなのでしょうか。
出産費用や自己負担額は気になりますよね。
普通分娩での出産費用は健康保険の適用対象外となるため、全額自己負担となります。
全額自己負担と言っても、出産に必要な費用への経済的負担を軽減するために、一児につき42万円の補助金を受けられる「出産育児一時金制度」があります。
健康保険や国民健康保険の加入者、または加入者の扶養家族の方が対象です。
妊娠4ヶ月(85日)以上で出産した方であれば申請できます。
利用する病院によっても違いますが、個室を希望した場合、一泊につき5000円前後かかるところもあります。
この入院費用は、退院時に分娩費用と合算して行います。

自然分娩時に出産にかかる費用は、全国平均が505,759円です。
出産にはお金がかかるというイメージがあるかもしれませんが、これは全額負担するわけではなく、国から「出産育児一時金」として420,000円が支給されるため、その分を差し引いた額が実際に支払う費用です。

ただし、注意が必要なのは休日、祝日の出産は平日の1~2割増しです。
また、夜間、深夜、早朝出産は日中の1~2割増しなど、時間外分娩はほとんどの病院が割増しとなります。
かと言って、自然分娩の場合、陣痛の起こるタイミングなどの調整はできませんので、請求時に不信のない程度に頭に入れておくといいですね。

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自然分娩のまとめ

まとめ

予定帝王切開であればある程度のスケジュールを立てることもできますが、自然分娩はいつ来るかどのように始まるか分からないので、ある程度対応できるように知識と準備をしておくことをおすすめします。
入院や出産の始まり方は個人個人で違ってきます。
立ち会い出産を希望されている方は、男性の立ち位置や心構えなど、不安なことは医師や看護師に聞いて解決しておくといいですね。
最近では、youtubeなどで出産に関する動画を見れたりもします。
恐怖や不安を煽るものもあると思いますので参考程度でしたら見るのもいいと思います。

以前の出産で帝王切開をしていても、経腟分娩を希望する場合もあります。
これをvbacと言います。
英語で、Vaginal Birth After Cesarean delibary です。
帝王切開後に自然分娩をするのにはリスクも伴いますので医師としっかり相談の上行ってください。

自然分娩と帝王切開、無痛分娩、和痛分娩など様々な出産方法がありますが、どれも立派なお産です。
楽なお産はありませんし、安産だったからと言って命がけで産むことには変わりありません。
自然分娩はとくにどのように始まるのかも、痛みも個人差がありますし、出産当日にも何が起こるか分かりませんが、出産についてできるだけ多くのことを知っておくのも立派な出産準備です。
十分な心の準備をして出産に備えましょう。

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