陣痛ってどんなもの?ママによって様々な陣痛を知っておこう!!

いろいろあるんだって陣痛

いよいよ臨月となると、赤ちゃんとのご対面を間近に控えたこの時期は、ワクワクした気持ちとともに、出産についての疑問や不安が頭に浮かんでくると思います。

初産だったら、なおのことどれが陣痛?これは胎動?陣痛ってどんなもの?破水は起きるの?など、疑問が次から次へと浮かんでくるはずです。
また、出産を経験された経産婦さんでも、赤ちゃん、ママによって陣痛は様々です。
私自身、3人の子どもがいますが、みんなそれぞれ異なる陣痛の始まりで、異なる出産でした。

微弱陣痛、前駆陣痛はなくいきなり3分間隔、時間もお昼や夕方、または夜中など時間帯もさまざまでいつ起こるかわからないのが陣痛です。
出産時のエピソードは感動的なものや痛みとの格闘の数時間というように、そえぞれストーリーがあります。

いろいろな体験やいろいろな情報を知ることによってそなえておくのもいいかもしれません。
様々な陣痛、出産があるのは頭に入れておいて、だいたいのお産の始まりを知り、少しでも楽な気持ちで出産に臨めるように知っておいたほうが良いことを解説していきます。

まずは基礎知識

まずは基礎知識

陣痛と聞くと、すごく痛いということがまず頭に浮かぶと思います。
とりあえず、痛いというイメージが先行しがちな陣痛ですが、どうして起こるのか、どのような痛みなのか。
まずは陣痛についての基本的な知識や意味を知っておきましょう。

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陣痛とは

簡単に言えば、赤ちゃんをお腹の外へと産み出すための子宮の筋肉の収縮運動のことです。
赤ちゃんの出てくる準備が整ったら、母親の意思とは関係なく起こります。
陣痛発作(痛みが起こっている状態)と陣痛間欠(痛みがやんでいる状態)を繰り返します。
基本的に、一定の間隔で痛みを繰り返すようになったら陣痛(本陣痛)と考えられます。
これがお産の始まりです。

お産とは出産のことですが、「陣痛の始まりが出産の開始」とされています。
日本産科婦人科学会では、定期的に訪れる痛みが出産まで続いた場合、痛みが約10分以内、または1時間に6回のペースで訪れた時点を分娩の開始時期と定義されています。
陣痛とは「10分以内に規則的に繰り返す子宮収縮」で、これを本陣痛と呼んでいます。
というのも、その前の段階ではお腹の張りや生理痛のような微弱な痛みが不規則に起こったり、10分間隔で訪れたと思ったら、急に痛みがこなくなってしまうようなこともあります。
このような痛みは一般的に前駆陣痛と呼ばれ、分娩開始時期となる本陣痛とは区別します。

前駆陣痛はまだ、分娩開始の合図ではないので、病院を受診しなくてもいい段階です。
とは言っても、前駆陣痛と思っていたのが本陣痛でも怖いし、逆もしかりです。
定期的な痛みがきたら連絡してとは言われたものの、これまた判断が難しく、得に初産の方はどれも初めてでわからないことだらけだと思います。

また、おしるし(出血混じりの粘稠なようなおりもの)も本陣痛には含まない考えです。

陣痛の始まりについて

陣痛の始まりについて

妊娠36週を過ぎるといつ出産になってもおかしくないため、この時期に差し掛かると妊婦健診では子宮口の開き具合を診察し、いつ陣痛が始まるかを兆候を見てくれます。
日本産科婦人科学会では、妊娠37週0日~41週6日までを正期産(せいきさん)、それより早い場合は早産とされています。

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陣痛初期の痛みはどんな感じ?

陣痛の始まりは、タイミングはもちろん、痛みの種類も人によってさまざまあります。
出産が近づいていくと前駆陣痛とわかるような痛みを覚え、徐々に定期的な痛み(本陣痛)に変わってくる場合もあれば、前駆陣痛はなく(あるいは気付かない)定期的な陣痛から痛みを感じ始める場合など、十人十色といっていいようです。
初期の痛みの感じ方も人それぞれで、お腹が強く張るような感じ、下痢のような痛み、シクシクした感じ、生理痛のような痛みなどさまざまです。

私自身、何人産んでも、臨月の時に感じるお腹の痛みはどれも陣痛なのか?と疑っていました。
出産予定日が近づいてお腹が痛くなると「きたか?」とでれでも陣痛と結び付けてしまいます。

徐々に痛みが強くなり、子宮口が全開になっていざ分娩という段階でピークを迎えるので、初期の陣痛は耐えられるくらいの痛みが多いようです。
耐えれる痛みというとこが、どれの痛みかわからない特徴なのかなと思います。
ドラマのように「いたたたたた、、、」となるわけでもなく、「なんか痛いかも」なんてレベルから始まると、前兆なのかも判断がつきません。

そうなると、間隔が大事になってきます。

どの痛みかわからなくても、痛いと気付けば、間隔をメモしましょう。
また、今では陣痛アプリなどもあるので、痛みを感じたらカウントを始め、痛みを感じなくなったらカウントが終わり、次の痛みの感じるカウントまでの時間も計ってくれます。
痛みと戦ってる中、自分で間隔を計るより簡単かと思います。

一般的な分娩初期の目安
・陣痛発作の痛み     微弱

・陣痛発作の時間     短い(約10~20秒)

・陣痛間欠(痛みの間隔) 長い(約10~20秒)

陣痛の進行に伴い、だんだんと痛みは強くなり、発作の時間も30~90秒と長くなります。
痛みの間隔も5~7分、3分、1~2分とだんだんと短くなります。

分娩にかかる時間の目安

分娩にかかる時間の目安

初めての出産(初産婦)と、2人目以降の出産(経産婦)で異なります。
初産婦では約15~16時間、経産婦では6~8時間が目安とされている一方で、「正常範囲と考えられる分娩時間」の目安は初産婦で30時間、経産婦で15時間とされています。
これを超えた、または超えてしまうと判断された場合には遷延分娩と呼ばれ、いくつかの医学的介入(陣痛促進剤の使用や吸引分娩、鉗子分娩といった器械分娩など)が選択しに入ります。

病院への電話をするタイミング

病院への電話をするタイミング

「陣痛が始まって、赤ちゃんが産まれそうな時は、病院に電話してください」と言われた妊婦さんは多いと思います。
でも、実際どのタイミングで電話をしたらいいか、陣痛じゃなかった?などそんな不安を抱えている妊婦さんのために、少しまとめてみます。

陣痛

初産婦さんは陣痛が10分以内になった時、経産婦さんは陣痛が15分以内になった時に電話をしましょう。
お腹が定期的に張っているかな?と思ったら、そこから時間を計ってみて、お腹の張りが1時間以上続くようになったときに病院に連絡してください。
メモを取る余裕もないかと思いますが、今では便利な陣痛アプリが存在するので活用していきましょう。
そして、記録に残るということはいつ見返してもほほえましいものになります。

破水

破水の出方は人によって異なります。
パシャー!っと出たり、ちょろちょろと尿のような感じだったりと、さまざまです。
人によっては「パチン!」と中で弾けたのがわかった!や音がした!という人もいます。
尿と違いの見極め方としては、尿は意識的に止めることができますが、破水は止めることができず、自分の意志とは関係なく出続けます。
しかし、自分で確実に見分けるのは難しいため、水っぽいものがでたと思ったら病院を受診することをおすすめします。

電話で慌てないために

電話で慌てないために

病院に電話したのはよいけれど、何を話せばわからずに焦ってしまう方もいると思います。
何を伝えるか、何を伝えればいいのか少し頭に入れておきましょう。

・名前や診察券番号

まずは名前や診察券番号がわかるものを用意します。
病院側もカルテを見て、今どういう状態なのか把握できます。

・お産は何回目なのか

初産婦さんと経産婦さんとでは病院へ来てもらうタイミングが異なります。
初産婦さんは割とゆっくりとお産が進み、反対に経産婦さんは早く進む可能性があるので、時間の目安となります。

・陣痛の間隔

陣痛の間隔は来院するかの判断材料の一つです。
陣痛は何時から始まって、陣痛は何分おきに来ているのか、本陣痛である10分以内はいつごろからか伝えましょう。

・痛み

痛みの強さも来院判断のポイントとなります。
耐えれる痛み?それとももうそろそろ限界?なんて表現が難しいかもしれませんが、痛みの状況を伝えましょう。

・出血や破水は?

陣痛と共に、出血や破水の有無や症状を伝えましょう。
病院からも状況によっていろいろな質問をされます。
痛みや突然のことで驚いている状況かもしれませんが、赤ちゃんが安全に産まれてくる準備をするためのことなので、できるだけ答えれるようにしておきましょう。

・電話は誰がする?

本人と直接話すことも来院の判断基準となるので、できるだけママさん本人が病院に電話しましょう。
もし陣痛が酷く話すこともままならない状況であれば、誰かご家族に電話をしてもらい、病院へと急ぎましょう。

経産婦さんはお産を経験している分少し余裕があったり、そうでなくても夜中の陣痛だと夫を起こす?朝まで待ってみようかな?など、これで本陣痛ではなかったらどうしよう、、、などこんな時でも気にしてしまい、戸惑う方が多いと思います。

また、病院へ向かう手段としてパパが傍にいる時間帯だったら、パパに運転してもらい病院へと向かうことができますが、お昼でママさんが一人の場合や、また上のお子さんがいる時間帯にはどうやって病院へ向かうのか、いろいろなパターンでいろいろな時間帯の場合、方法を臨月が近づくと周りの方とも考える機会を作ってください。
タクシーで向かうなら、どこのタクシー会社がいいのか、妊婦には対応しているタクシー会社なのか事前に調べておくと、いざ出産の時に慌てなくて済みます。

そしていきみ逃し

そしていきみ逃し

お産が進んでくると、だんだんといきみたくなります。
しかし、子宮口が全開になるまでは「いきみ逃し」をしなければなりません。
早い段階で無理にいきんでしまうと、会陰部や膣内で裂傷を起こす心配もあるといわれています。
それを防ぐためにも、特に赤ちゃんが狭い産道を通ってくるときには「いきみ逃し」がとても必要となります。
陣痛の痛みに耐えながらの「いきみ逃し」はとても簡単なものではありません。
陣痛の痛みを逃すコツを紹介していくので、イメージしてみたり、実際今現在、陣痛真っ只中の方は実践してみてください!

自分の楽な姿勢をとる

クッションなどを活用して、自分にとって一番楽な姿勢をみつけましょう。
横向きに寝たり、四つん這いになったりして、自分が一番楽と思える姿勢で「いきみ逃し」ができるスタイルを見つけてください。

できるだけリラックスする

病院によっては、事前にバースプランを計画できる場合があります。
陣痛中に好きな音楽を流したり、アロマオイルを嗅いだりしながら、心落ち着く方法で安心して出産できる環境にしましょう。
できるだけ身体の力を抜いて、リラックスしましょう。

ホッカイロなどで腰を温める

ホッカイロや温かいタオルなどで腰を温めると痛みが和らいだ、という意見もよく聞きます。
パパが付き添いで傍にいてくれたら、パパの手を握り「大丈夫」と声をかけてもらうだけでもリラックスできるでしょう。
パパに頼んで、両手で温めたり、さすったりしてもらうと、血行が良くなって楽になるようです。
また、寒気を感じるような場合もあるので、靴下を履いて足元を温めるという方もいます。

腰を押したりさすったり

パパに頼んで、腰からお尻の尾てい骨にかけて指の腹で押してマッサージしてもらうといいでしょう。
腰痛とはまた違う痛みで、痛いと感じる場所を手のひらでさすってもらいましょう。
パパは助産師さんに押し方を教えてもらい、陣痛がくるタイミングに合わせて押してもらいましょう。

テニスボールなどで肛門を押す

いきみ感が出てきたら、テニスボールなどを活用して、肛門付近を押してもらうと良いでしょう。
動ける状態であれば、正座やあぐらをして自分のかかとで肛門を押すような姿勢を取るのも一人の場合でもできる方法です。

youtu.be

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前駆陣痛から本陣痛へ

前駆陣痛から本陣痛へ

前駆陣痛から本陣痛

出産の経験談の中には、前駆陣痛が始まったけれど「なかなか陣痛が進行しない」「痛みの間隔が狭くならない」「痛みが強くならなかった」などさまざまな声が聞かれます。
これは「微弱陣痛」と呼ばれます。
微弱陣痛が続くと、赤ちゃんは少しずつ体力を奪われていくことになってしまいます。
陣痛から出産にたどり着くためには、前駆陣痛や微弱陣痛が「本陣痛」に変わらなくてはいけません。
この本陣痛を起こす方法は様々ですが、ツボを押してマッサージするのが安全で効果的とされています。
自然な陣痛を起こす方法としての「ツボ押し」は、等間隔に痛みが来るように促すもので、赤ちゃんにもお母さんにも身体への負担が少なく済むやり方です。

前駆陣痛から本陣痛を促すツボ

「三陰交(さんいんこう)」は、足の内側の骨がぽっこり出ている所から指4本目の上にあたります。
骨と筋肉の間の溝があるところを、「気持ちいいな」と思う程度の強さで押しましょう。

「太衝(たいしょう)」は、足の甲にあるツボです。
足の親指と人差し指の延長線が足の甲で交差するY字路の間にあたります。
このツボは手の親指を立てて優しく押すといいでしょう。
ちょうどそこには太い血管が通っていますが、ここはあまり強く押さないでください。
痛みが残ると歩行に支障が出る恐れがあります。

「早く赤ちゃんに会いたい」という妊婦さんの気持ちはよくわかりますが、正期産前にツボ押しを陣痛を起こす方法として使うのは危険です。
赤ちゃんが「そろそろ出たい」というサインを出すまで我慢しましょう。
産まれてくるタイミングは、お母さんではなく赤ちゃんが決めます。
無理なツボ押しは早産につながることや、赤ちゃんに危険を及ぼす場合があるので絶対しないでください。
ツボ押しは前駆陣痛から本陣痛へ促す方法であって、無理に陣痛を起こす方法ではないことを覚えておいてください。

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もはや定番、陣痛タクシー

もはや定番、陣痛タクシー

妊婦さんの移動手段

近年登場し急速に広まっているサービスが「陣痛タクシー」(マタニティータクシーとも呼ばれる)です。
出産を控えたママを病院へ送ることを目的としているので、安心して気軽に利用することができるのです。

普通のタクシーは、「乗車拒否」されてしまうことがあるようです。
大きな理由としては「移動の途中で何かトラブルがあっても責任を負えない」という点なようです。
ほかにも「車内が汚れてしまう」などの理由もあげられます。
実際に病院まで乗車したものの、汚れてしまったシート等に対する清掃代などを後から請求されるケースもあります。

また、救急車は普通の陣痛・破水などの症状でママを病院へ送り届ける事は想定していないようです。
大量出血や激痛などを伴わないケースで救急車を呼ぶことは推奨されません。
本当に必要な場合は、病院が救急車を手配してくれるので、陣痛・破水が来たらまずは産院に連絡してください。

利用方法

まずは「事前登録」
陣痛タクシーは、一般のタクシーのように「誰が呼んでもすぐに来てくれる」というわけではありません。
陣痛タクシーを利用するためには、事前に登録しなければなりません。
陣痛タクシーのサービスを提供しているタクシー会社のホームページからweb申込みをするケースが多いです。
なお、登録完了には数週間の時間を要する場合もあるので、早めの登録をおススメします。
事前登録させしておけば、電話1本で家などに来てくれて、そのまま産院へと送り届けてくれます。
陣痛タクシーが到着するまでに、家族に連絡したり、入院羊の荷物をまとめておいたほうがいいです。
ちなみに、入院用の荷物は遅くても臨月までには用意しておくことをおススメします。

 陣痛アプリ!痛みの時間を簡単計測

陣痛アプリ!痛みの時間を簡単計測

陣痛アプリの選び方

陣痛アプリは、単純な操作で時間を記録できるアプリを使用することをおススメします。
陣痛が始まったら「スタート」、おさまったら「ストップ」のように、ボタンをワンクリックするだけで記録できるものがいいでしょう。

陣痛の際は痛みも強く、並行して入院準備なども進めなければいけません。
細かく数字を入力したり計算したりする余裕はない方がほとんどなので、クリック1つで自動的い記録できるアプリが良いでしょう。
より正確に記録したい方はm間違えて押してしまった時に削除したり、押し忘れた時に追加できる、編集機能が充実したアプリをチェックしておきましょう。

プラスαの嬉しい機能もチェック

あると便利なのが、緊急連絡先の登録機能です。
多くの妊婦さんが病院から「陣痛間隔が〇分になったら病院に連絡して」と言われていると思います。
でも、スマホのアプリで記録をとりながらスマホで病院に連絡をしようとすると、痛みで冷静でない状態では難しいかもしれません。
アプリに病院などの緊急連絡先を登録できるアプリだと、アプリを立ち上げたまま電話できるので、連絡もスムーズに行えます。
病院だけでなく旦那さんや両親など、いざという時に連絡したい番号を事前に登録しておくと安心ですね。

まとめ

まとめ

臨月に入って、陣痛はまだこないのか待ち遠しいようで、不安な気持ちも混じる頃だと思います。
みんなこの痛みを乗り越えて、大切な夢にまでみた赤ちゃんに出会うことができるのです。
帝王切開のお母さんもお腹を切っているわけですから、決して全く楽なわけではありません。

また、出産を乗り越えて愛しい赤ちゃんに会えて安心しますが、産後はしばらく、下腹部の痛む症状が起こります。
これは「後陣痛」という症状で、産後すぐから症状が出るママさんが多くいるようです。

たくさんの山を何度も乗り越えて、十月十日お腹で温めていた赤ちゃんにやっと会えるこの大イベント。
本当にお母さんたちは素晴らしく、赤ちゃんというものはなんて神秘的なんだと改めて感じますね。
この痛みを乗り越えて、尊い赤ちゃんを周りのみんなと感じて包んでください。